南米旅行記その2

●2001年1月3日:イグアスへ

  ブエノスアイレス到着の翌日、1日市内観光をしただけで、当初の予定を変更してイグアスに行くことにした。

 

【当初の旅行計画】

2000年12月31日 : 成田出発
2001年 1月 1日 〜 1月 7日 : アルゼンチン(ブエノス・アイレス)滞在
2001年 1月 7日 〜 1月13日 : ブラジル(リオ・デ・ジャネイロ)滞在
2001年 1月14日 〜 1月15日 : ニューヨーク滞在
2001年 1月16日 : 成田到着

【変更後の旅行計画】

2000年12月31日 : 成田出発

2001年 1月 1日 〜  2日 : ブエノス・アイレス滞在

2001年 1月 3日 〜  4日 : イグアス

2001年 1月 5日 〜  6日 : ブエノス・アイレス滞在

2001年 1月 7日 〜 13日 : ブラジル(リオ・デ・ジャネイロ)滞在

2001年 1月14日 〜 15日 : ニューヨーク滞在

2001年 1月16日 : 成田到着

 

 もっとも、友人のJeffは新年早々仕事に追われ(日本と違い正月休みはなく、1月1日だけがお休み。
 季節は夏なので、アルゼンチンではこの時期にバケーションを取る人が多いようだ。)、我々に構っていられるわけもなく、またJennyさんも子供の世話があることから、この選択が正解だろう。 あまり迷惑はかけられない。

 1月3日の早朝にJennyさんに空港まで送ってもらい、アルゼンチン航空機で一路イグアスへ。

●イグアスって、アルゼンチン?ブラジル?それともパラグアイ?

 そう、我々夫婦のイグアスの認識は、その程度のものであった。 どこの国にあるのかもよく知らなかったのである。

事前に南米通の友人(現在アメリカシカゴ在住)から、南米に行くのならイグアスの滝は押さえておくべきと聞いていたので、せっかくだから行ってみようか?!というノリであった。

 ビザは、もともとブラジルのリオデジャネイロに行く予定で取っていたので問題はない。

 イグアスの空港からタクシーで、予約したホテル(Sheraton)へ。

 通常アルゼンチン側であればプエルト・イグアス、ブラジル側であればフォス・ド・イグアスの町が観光拠点となり、町中のホテルを取るのだろうが、滝を見るだけなので滝に近いSheratonを予約していた。

 途中料金所が何ヶ所かあり、そんなものでもなければ言葉も通じない運転手(スペイン語を話せないのは我々の方だが。)の車に乗り、こんな田舎道を奥へ奥へと入っていくのはちょっと不安かもしれない。(頼りは観光ガイドに載っていた会話集だけ。)

 無事ホテルに到着。 思っていたより近代的なホテルであった。 (さすがアメリカ資本。世界中どこに行ってもアメリカ式合理主義!私は好きです。)

 今日はブラジル側を見て、明日アルゼンチン側という基本計画を飛行機の中で考えていたので、チェックインしてすぐに出発!のはずが、部屋から見えるイグアスの滝とその水飛沫がとてもきれいで、30分ほど鑑賞。 う〜ん、絵になるなぁ〜。

●いざイグアスの滝へ!

  ホテルのフロントで『ブラジル側の滝を見たいが、どうやって行くの?』と聞いたところ、ホテルの契約するツアー会社に申し込めばいいと言われ、同じフロアにあるツアー・デスクに行く。(部屋の中に3社がデスクを並べていた。)

3社から『観光ならこっちこっち!』とか『ヘリコプターがある。』とか『ボートで滝つぼまで行くツアーがあるよ。』とか言われたが、一番手前のデスクで聞いてみた。(勧誘する勢いに迫力負けで、半分逃げ腰。)

 色々なツアーの誘いを受けたが、『ヘリもボートもいらない。ブラジル側の滝を見たいだけだ!』と言うと、『ウチには英語の達者な運転手がいるから大丈夫。案内するよ。』と言われ、申し込む。

 早速タクシー運転手を呼んでもらい、さあ出発!

 英語での挨拶も早々に車に乗り込むが、車内で話しかけてみたところ、運転手の英語はほとんどカタコト。 決まり文句しか言えない。 う〜ん、やられた!という感じ。

 再び料金所を通って無事にブラジル側に到着。 運転手から『私はここで待っているからゆっくり観光してきてください。ビジターセンターからのバスに乗れば、ここに戻ってきます。それでは楽しんできてください。』と言われ、『なんだ。運転だけかい!?』と思いつつも案内の看板に従って歩きだす。 茂みの中の遊歩道を歩いて行くと、徐々に滝の音が聞こえてくる。

 あー!滝が見えた!お〜、いよいよイグアスの滝かな、と思ったら、これはあくまでイグアスの滝の一部。 ガイドブックを読むと、何百もの滝があると書いてある。 最大の見所は、『悪魔の喉笛』とのこと。 入り口で受け取った地図を見ると、『悪魔の喉笛』までは結構歩かないといけないようだ。

 遊歩道は少し歩いては視界が開け、その都度色々な角度で色々な滝の景観が眺められるようになっていて、歩いていて飽きないようになっている。 また、ところどころにセキュリティ・ガードの人間が無線機片手に立っており、観光客が安心して歩けるようになっている。 無線機はアメリカのモトローラ製だ! セキュリティ・ガードの人間とアナグマの数とどっちが多いんだろうと思うほど、アナグマも数多く見かける。 きっと観光客が餌付けをしてしまったので増殖したんだろう。 餌を与えないようにという看板も多い。 ふと立ち止まり振り返ると、泊まっているホテルが見えた。
 ホテルから滝が見えるんだから、滝側からホテルが見えるのは当たり前とは言え、ちょっと感動。

 そしてようやく最大の見所、『悪魔の喉笛』にたどり着く。

 さすがにすごい迫力。 爆音と水しぶきがすごい。 何より水量の豊富さに驚く。 ルーズベルト元アメリカ大統領夫人がこの地を訪れた際、『可哀想な私のナイアガラの滝よ!』と嘆いたという話しは有名だが、なるほどと思わせる迫力だ。 もっとも、私はナイアガラには行ったことがないので、比較できませんが・・・。

しばらく『悪魔の喉笛』を観賞した後、ビジターセンターに向かう。 『悪魔の喉笛』の脇にあるエレベーターで上に登れるようになっていたが、有料だったので徒歩で登ってビジターセンターへと向かう。 

●ホテルへの帰路

  ビジターセンターは駐車場へ戻るバスの停留所横にあり、土産物売り場となっている。 近代的な建物で色々なものを売っていたが、特に惹かれる物もなく、結局何も買わなかった。 よくよく考えてみれば、自然のユニークな景観だけがウリの観光地にそんなに面白い土産物があるはずもない。 日本でも饅頭やクッキーなどのお菓子かTシャツ、帽子、灰皿、マグカップなどなど。 ところ変われば・・・とも思ったが、国が変わってもそれは同じであった。

 駐車場に戻るバスの中で、バスのガイド(ツアーガイドかな?)がノリノリでスペイン語だかポルトガル語で叫んでいたが、こちらは歩き疲れて半分睡眠状態。

 そうこうするうちに駐車場に着くと運転手が待っており、車に乗ってホテルに向かう。 運転手は、ほとんど観光案内らしき説明もなく、これじゃガイドになっていないぞと思いながらも、こちらは歩き疲れて眠りに落ちる。 そしてホテルに到着。

 

●ホテルでの夕食

  周りには何もないところだけに、食事はホテルで取るしかない。

夕食は記憶に残っていないところから考えると、あまり印象に残るものではなかったのだろう。

 ただ、生演奏をしていた歌い手が妙に印象的で、思わずCDを買ってリクエストもしてしまった。(お酒の勢い?)

今そのCDを聴き直すと、音は割れていて最悪。ジャケット写真の解像度も悪く、市販されていたとしても絶対に買わないだろうなと思いながら(やはりお酒の勢い?)も、これはこれで懐かしい。

 食事が終わっても、何のエンターテイメントがあるわけでもなく(その意味では夜時間を持て余す場所。)、部屋に戻って早めに就寝。

●イグアスの滝のアルゼンチン側

 翌朝、朝食を済ませ部屋からのイグアスの滝を堪能した後、チェック・アウト。 荷物をホテルに預け、その足でホテルの裏手からイグアスの滝へと向かう。 前日にアルゼンチン側の遊歩道の地図を入手し、おおよその位置関係を確認していたので、ほとんど迷うこともなく歩けた。

 ブラジル側と大きく違うのは、

              @ビジターセンターのような施設がなく、ただ遊歩道だけが続いていること。

              A『悪魔の喉笛』のような臨場感溢れる場所が少ないこと(対岸から見るような感じ)。

              Bセキュリティ・ガードの人間がほとんどいないこと。

              C工事中のところが多いこと。

 これから整備していく計画だったろうに、 経済が破綻した今はどうなっているのでしょうか? 観光客も大幅に少なくなっているだろうし、ちょっと心配です。

●ブエノス・アイレスへ 

 遊歩道を一周してホテルへ戻り、タクシーを頼んで一路空港へ。 遊歩道にある休憩所の売店にも、ホテルの売店にもたいしたお土産がなく、空港で買おうと思ったが、ここにもあまり食指の動くお土産はなかった。

 そして搭乗開始。 飛行機の中で昼食を済ませ、無事ブエノス・アイレスに到着。

空港からタクシーで、無事Jeffの家に戻る。 その晩は、近くのアルゼンチン料理の店で食事を取った。 エンパナーダが美味しかった。 そして、アルゼンチン・ワインもとても美味しかったです。

なんで日本でこんなに美味しいワインが飲めないんだろう?

→その3に続く
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